白蛇の種類とモルフ図鑑|アルビノ・リューシ・スノーの違いを解説

白い蛇を見ると、私たちはまとめて「白蛇」と呼びます。しかし生物学的に見ると、白くなる原因はいくつもあり、それぞれ別のタイプに分類されます。ここでは代表的な三つ、アルビノ・リューシスティック・スノーを整理します。

「白蛇」は一種類ではない

動物の体色は、黒色系・赤色系・黄色系という色素の組み合わせでできています。どの色素が抜けるか、どの仕組みで白くなるかによって、同じ「白」でも中身がまったく変わってきます。

アルビノ(白化個体)

アルビノは、メラニン(黒色系の色素)を生まれつきつくれない個体です。黒が抜けるため白っぽく見えますが、赤や黄色の色素は残ることが多く、実際にはやや黄色みを帯びた白になる個体も少なくありません。

最大の見分けポイントは目の色。色素がないため目が赤く(またはぶどう色に)見えます。これは赤い色素があるからではなく、目の奥の血管が透けて見えるためです。国の天然記念物である岩国のシロヘビは、このアルビノにあたります。

なお、アルビノは「T−」と「T+」に分けられることがあります。T−は色素を全くつくれず目が真っ赤になりやすいタイプ、T+はごくわずかに色素をつくれるため少し色みが残るタイプです。

リューシスティック(白変種)

リューシスティックは、色素をつくる能力を持ちながら、体表が白くなる別の仕組みによって白化した個体です。アルビノと違って目には色素が残るため、黒っぽい目をしています。

体色はアルビノより純白に近くなる傾向があり、「白蛇」と聞いて多くの人が思い浮かべる真っ白な姿は、じつはこちらに近いことがあります。テキサスラットスネークのリューシスティックが有名で、混じり気のない白さで知られています。ホワイトタイガーやホワイトライオンも、アルビノではなくこの白変種の仲間です。

スノー

スノーは、単独の変異ではなく複数の変異を掛け合わせたコンボモルフ(組み合わせ品種)です。一般的には、アルビノ(黒色系が抜ける)と、アザンティックやアネリスティックといった別の色抜けの変異を組み合わせることで、黄色みや赤みも抑えられ、より白に近い色合いになります。

コーンスネークなどのペット向け品種では、このスノーをはじめとした多彩なモルフが作出されており、白蛇として流通する個体の中心になっています。

かんたん見分け表

タイプ白くなる原因目の色白さの傾向
アルビノ黒色系の色素をつくれない赤・ぶどう色やや黄色みが残ることも
リューシスティック色素はあるが白化黒っぽい純白に近い
スノー複数の変異の組み合わせ品種により異なるかなり白に近い

見た目が似ていても、遺伝のしくみはまったく別物です。あなたが出会った白い蛇の「目の色」を見ると、どのタイプに近いかのヒントになります。