白蛇は日本のどこにいる?野生の生息地と会える施設を紹介

白蛇に会いたいと思ったとき、まず知っておきたいのは、野生の白蛇に出会えることは非常に稀だということです。この記事では、白蛇が野生でどこにいるのか、そして確実に会える場所はどこかを整理します。

「野生の白蛇」は、じつはとても稀

白蛇の多くはアルビノ(メラニン色素をつくれない個体)です。アルビノは自然界では目立ちやすく天敵に狙われやすいため、生き延びて成体になること自体が難しいとされています。加えて、アルビノは劣性の遺伝であるため、普通の蛇との間に生まれた子は通常の体色に戻り、白さは受け継がれにくいのです。

そのため「近所で白い蛇を見た」という目撃談はあっても、白蛇が安定して見られる場所は、日本でもごく限られています。

野生で稀に現れる ― アオダイショウのアルビノ

白蛇のもとになるアオダイショウ自体は、北海道から本州・四国・九州まで日本各地に広く分布する在来種です。そのため、そのアルビノである白蛇も、理論上は各地で現れる可能性があります。実際、岩国市以外の各地からもアオダイショウのアルビノの報告はあります。

ただし、それらは自然界で世代を超えて受け継がれてきたものではないため、天然記念物の扱いにはなりません。あくまで「たまたま生まれた一個体」であることがほとんどです。

確実に会える ― 山口県岩国市

白蛇に確実に会いたいなら、山口県岩国市が第一の目的地です。岩国には、アオダイショウのアルビノが集団で受け継がれてきた世界的にも珍しい個体群がおり、国の天然記念物「岩国のシロヘビ」として保護されています。

その歴史は古く、記録に残る最も古い目撃は元文3年(1738年)にさかのぼります。かつて米蔵や酒蔵のネズミを食べる白蛇を、人々が守り神として保護してきた結果、白い個体が受け継がれてきました。現在は岩国市と岩国白蛇保存会が官民一体で保護・繁殖にあたっています。

岩国市内には、生きたシロヘビを間近で見られる観覧施設(岩国シロヘビの館など)や、白蛇を祀る岩国白蛇神社があります。一年を通して一定の温度・湿度で飼育されているため、冬でも冬眠中ではないシロヘビに会うことができます。

なお、野生のシロヘビを勝手に捕獲することは禁止されています。会いに行くときは、保護・展示された施設を訪ねるのが基本です。

各地の白蛇神社でも

白蛇そのものだけでなく、白蛇を祀る神社は全国各地にあります。生体の展示があるところもあれば、信仰の場として白蛇を祀るところもあります。どの神社でどんな形で白蛇に出会えるかは、「神社と伝承」カテゴリの全国マップで紹介しています。

全国の白蛇神社の一覧は「神社と伝承」カテゴリの参拝ガイドをご覧ください。